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​書籍-Book

​『親子は生きづらいーー”トランスジェンダー”をめぐる家族の物語』

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下記メディアでご紹介いただきました

・岩手日報 2023/1/16
・日本経済新聞 2023/1/21
・河北新報 2023/1/26
・文春オンライン 2023/3/8
・『クロワッサン』特別編集 
・書評:三成美保さん(『日本ジェンダー研究』)
・書評:葛西真記子さん(『精神療法』)
・書評:町田奈緒士さん(『臨床心理学』)
・書評:荘島幸子さん(「図書新聞」)

【内容】 親子は、なぜこんなにも分かり合えず“生きづらい”のか――。 トランスジェンダーである“僕”は、幼い頃から抱いてきた違和感が成長と共に膨らみ、ある日、家族へのカミングアウトを決意する。 “僕”の語り―        「男になりたい」ずっと嫌なことばかりで、我慢ばかりで生きてきた。        でも、泣き叫ぶしかできない僕を見る母親の目は、冷ややかだった。        ムカつくのに、あの人に愛されなかった思うことが、すごく悲しかった。 “母”の語り―        念願の娘が息子になんて。天と地がさかさまになるような気持ちだった。        美穂は、なんてわがままな子なんだ、と。        受け入れることはおろか、話を聞くことすら私にはできなかった。 (「カミングアウトの明暗」より) “僕”と“母”。親子それぞれの肉声で語られる物語は、溶け合うことなく互いに時を刻み、やがて予期せぬ軌道を描いてゆく――。 本書は、年月を重ねるごとに変化する、トランスジェンダーを取り巻く問題が克明に記されるとともに、戸惑いや葛藤を行きつ戻りつして進む、母親の本音が生々しく語られるノンフィクション作品。家族だからこそ伝わらない複雑な想い。理解とは何か。共に生きるとは何か。この小さなひとつの家族の物語に、どこか「わたしたち」自身の姿を見出さずにはいられない。 親子の語りを受け、ジェンダー・セクシュアリティを専攻する臨床心理士・佐々木掌子氏(明治大学)による「解説」と、フェミニズム・クィア理論を専攻する清水晶子氏(東京大学)、臨床心理学者・東畑開人氏(白金高輪カウンセリングルーム)を迎えた鼎談「願われた幸せの先――「生きづらさの理由」は説明できるか?」を導きの糸に、「違ったままで、でも共に」生きるという結論にたどりついた、家族の物語を紐解いていく。

​【目次】 第1部-とまどいの中を生きる――カミングアウトと家族の物語 序章-親へのカミングアウト 第1章-誕生と違和感(幼少期~中学校時代) 第2章-反発と孤独(高校~大学時代:カミングアウト前) 第3章-カミングアウトの明暗(告白と母の背景) 第4章-母と子、異文化の咀嚼と変化(母との対話と終戦) 第5章-身体の変化と初めて生まれた“夢”(手術~大学受験/生き直し) 第2部-長い闇を超えて 序章-22歳から見る未来 30歳から見た過去 第1章-男と女のはざまで――境界から見えたもの 第2章-心地よさと寄る辺なさと――当事者コミュニティへの帰属と格差 第3章-傷つく私・傷つける私――立場の反転による価値観の瓦解 第4章-「わたしは罪人」――社会での葛藤と劣等感の再燃 第5章-暗い闇の中から――他者の関わりと回復への光 終章-違ったままで、でも共に――親子の10年間の結論 追伸-これからの「わたしたち」 解説-本書を立体的に理解する一助として/佐々木掌子 鼎談-願われた幸せの先――「生きづらさの理由」は説明できるか?/清水晶子・東畑開人・勝又栄政 あとがき

論文-Academic Paper

01.

幼少期からトランスジェンダーの子を育てる親の経験 ―― 保育・教育現場における課題と親を支える背景要因 (単著・査読あり)

The Experiences of Parents Raising Transgender Children from an Early Age: Issues in Childcare Settings, Education Settings and the Background Factors that Support Parents

2025, 家族研究年報 50(7月頃 掲載予定)

02.

トランスジェンダー男性の子を持つ父親の 「受け容れ」をめぐる経験(単著・査読あり)

The “Acceptance” Experiences of Fathers with Male Transgender Children

2024, 家族社会学研究, 36(1): 7–20

03.

第三者の介入が子どもの受け容れに及ぼす影響――トランスジェンダー男性の子をもつ母親の事例から(単著・査読あり)

2024, GI(性別不合)学会雑誌,17 (1): 85-91

04.

同性パートナーシップ制度に反対するパブリックコメントの分析・1(単著・査読なし)

Analysis of public comments against the same-sex partnership system 1

2022, 遡航,2022 (5): 2-17

05.

トランスジェンダー(FtM)当事者のメンタルヘルス専門機関利用に関する実態調査 : 共同創造(Co-Production)の試み(共著・査読あり)

A Survey of Transgender People's Use of Mental Health Professional Organizations : Attempt at co-production

2021, 精神療法, 47 (5): 641-648

​寄稿記事など-Contributed Articles, etc.​
​監修-Supervision

COSA
ジェンダー展
この地域から考えるジェンダー平等

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大月町役場
​多様な性のあり方を尊重するためのガイドブック

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図1.jpg
​学会発表-Conference Presentation

2025/03/16    「性別不合の子をもつ親の経験:幼児期に子を受容した親の事例から」    日本GI(性別不合)学会 第26回研究大会・総会      
2024/11/09    
「トランスジェンダー女性の子を持つ父親の経験」    第97回 日本社会学会大会    
2024/11/03    「『受け容れ』という家族実践――トランスジェンダーの子をもつ親の事例から」    第2回「家族実践の社会学」公開研究会    
2024/10/25   
Transition of Concepts Surrounding Transgender and Its Influence: with a focus on the concept of gender identity disorder in Japan    障害学国際セミナー2024    
2024/09/07    「
トランスジェンダー女性/男性の子を持つ母親の経験の比較」    日本家族社会学会 第34回大会    
2024/03/16  
 「トランスジェンダー男性の子を持つ母親/父親における「子の理解」の比較」    GID(性同一性障害)学会 第25回研究大会・総会     
2023/09/02   
「トランスジェンダー男性の子をもつ母親の“経験” 」   日本家族社会学会 第33回大会    
2023/08/08    「LGBTQ+の支援の在り方について考えるーー養護教諭としてできること」    北巨摩養護教員研究会    
2023/07/21  
 「“多様な性”から見える世界ーー支援の現場に期待すること」    全国大学保健管理協会東北地方部会 第60回 全国大学保健管理研究集会       
2023/04/02   
「トランスジェンダーを取り巻く問題ーーソーシャルワーカーに期待すること」    日本ソーシャルワークリーグ第2回シンポジウム    
2023/03/26   
「トランスジェンダー男性の子を持つ父親の“経験”」    GID(性同一性障害)学会第24回研究大会・総会    
2023/02/12   
「親子は生きづらい ーー “トランスジェンダー”をめぐる家族の物語」    SOGI研究会2022年度公開研究会

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